Essential Attire
ワードローブに絶対必須のアイテム(=Essential Attire)、今回は
"モヘア混スーツ"を紹介したいと思います。春夏の服地素材として有名なモヘア(獣毛)。こちらアンゴラヤギの事で現在の主産国はトルコや南アフリカになります(縦糸に色糸を、横糸に生成りの糸を使用)。
これからの季節、そんなモヘアを混紡したウールスーツを強くお薦めする理由をモヘアの特性を紹介しながら書いてみたいと思います。
まず、モヘア混スーツの特徴は...
①モヘア特有のシャリ感がもたらす着用時の清涼感。
(汗の吸湿速度が速い/外気の湿度に強い)
②反発力があるので生地の折り曲げにも強くシワになりにくい
(また、その回復力も速い)。
これからの高温多湿な季節、「着用時蒸れやすい」、「シワになりやすい」、「クリースが取れやすい」といった悩みを解決してくれます。
出張の多い方、営業マン、暑がりの方々にお薦めです。
ここからはもう少し"モヘア"の性質を活かした着用方法を紹介したいと思います。
※モヘア混スーツは1年を通して着用可能なスーツ
モヘア混スーツは春夏の服地素材として人気ですが、実は
秋冬でも着用可能になります。しかし、これはモヘアの
"混紡率"に関係してきます。まず、全てのモヘアは基本ウールと混合されているので100%モヘア生地は有りません(参考:獣毛を100%用いた織物服地⇒カシミア)。通常は15%~60%位のモヘアをウールに配合しています。
混合比率が高い程張り・コシ、シャリ感が強く夏向きで汗や湿度に強いと言うことになります。真夏に絞らず仮に秋・冬といった季節に着用する場合は混紡率を下げて目安としては15%~30%以下をお勧めします(混紡率が高くなると清涼感が増す=冬は温かみがない)。また混紡率同様、モヘア混の生地の
"重さ(Weight)"によってその季節に合わせたものを選ぶのがポイントになります。
※ちょっとしたフォーマル・シーンで活躍
ちょっとしたパーティーシーン、「黒のスーツを着ていく程でもないかな...」と言った場合にもモヘア混スーツは活躍します。何故なら、
モヘアはその毛自体に独特の光沢感を備えているからです(混紡率が高くなると光沢感も少しずつ増す事になります)。よって、程よく光沢感のあるモヘア混スーツはフォーマルな場面でそのまま着用可能となります。
※各写真をクリックして頂くと拡大サイズでご覧頂けます。
Canonico
Price:¥97,650(税込)【オーダー価格】
Fabric: Wool 84% / Kid Mohair 16%
こちらスタッフのS/Sスーツになりまして、その仕様はシャツ袖・肩パッド無し(アンコン)と軽い仕立てにしています。デザインは2B×1、気持ちナローラペル、腰スラントポケット、袖口重ね釦5個と少しモダンなデザインで仕上げております。
~ The Recommended Fabrics ~
(L)
【Canonico】 / Brown
Price:¥97,650(税込)
【Tailor & Lodge】 / Grey
Price:¥118,650(税込)
【World Traveler Classic】 / Navy
Price:¥75,600(税込)
(R)
【Maxim Tex】 / Navy Blue
Price:¥86,100(税込)
【Conte Fregio】 / Grey
Price:¥97,650(税込)
【Lassiere Mills LTD】 /Dark Navy
Price:¥118,650(税込)
※各々の写真、左のものより列挙しております。
※上記のPriceは全てR&BLUES・シングル・スーツのオーダー価格となります。
【モヘア混スーツの特性】
A) シワになりにくく、クリースも取れにくいタフな素材
B) 独特の張り・コシ、シャリ感による着用時の清涼感
C) モヘアの混紡率・生地のウェイトによって年中着通せる
D) 程よい光沢感を備えているのでパーティーシーンでも着用可
モヘア混のミディアムグレイのスーツやおり柄が入ったシャドーストライプの紺スーツなどが、ワードローブに1着あれば
"Business ~ Official"まで幅広いシーンで活躍する事間違いなしですね。
モヘア混スーツをお持ちではない方、是非この機会に1着いかがでしょうか。
こちら下記からR&BLUESの"春夏ジャケット"に関する仕様情報がご覧頂けます。